DEATH and LOVE
□第2話
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金曜日の17時30分。
もうそろそろ義高の下校する時間かな、とか思いながら学校に何気なく行ってみると、屋上で同い年くらいの女子生徒が一人でいるのが見えた。
別に見てどうするとかそういう思いはこれっぽっちもなかったが、暇潰し程度に屋上に行ってみることにした。
どうせ、誰にも僕は見えないのだから。
屋上に着くと、先程の女子生徒が屋上の柵の上に座って静かに泣いていた。
それを見た僕は直感的に自殺するつもりだってことがわかった。
死んだ後で後悔するのは遅いってことを実感してる僕にとって、黙って見ていることなんてできるはずがなかったんだ。
「死んじゃだめだ‼」