DEATH and LOVE

□第3話
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少しだけ期待をしてしまった。
僕が咄嗟に叫んだとき、君が驚いて僕のほうに振り向いたから。
『もしかして僕のことがわかるの?』
って…
でも、やっぱり違った。
偶然だったみたいだ。
君を見ている僕に気付かずに、君は柵を跨いだから。

落ちる…
堕ちる…
墜ちる…

見ていられなくなった僕は、彼女の腕を掴もうとした。
否、掴んでしまったのだ。
触れられることなんて今まで一度もなかったのに…‼

当然、僕はパニクった。
柵ももしかして…と思ったが、やっぱり触れない。
一体どうなってるんだ?
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