BOOK

□No.25
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はッ!!


目を開けると、辺りは若干薄暗く…すぐ隣には、やっと起きた!!って笑うベポの姿。


…あれ?ジギーは…あぁ、あれは夢…だったんだ…


「何かミラー…すごく悲しそうな顔してたよ?大丈夫?」


お腹痛いの?なんて心配そうに顔を覗き込んできたベポに、大丈夫だよー。と明るく告げ立ち上がる。


久しぶりにジギーの顔を思い出した気がする…元気にしてるかな、あのサイコヤロー。


ほんの少し、寂しさで痛む胸を隠すように、私はベポの身体をギュー…


「今夜はミラーの歓迎会も含めた宴だって!!きっと楽しいよ!!」


ご飯も一段と美味しいしッ。そう続けるベポと夕食の予想をしながら船内へと戻れば、クルーの一人が、ミラーちゃんの部屋出来たよー。と案内をしてくれた。


元物置だというその部屋は、少し埃っぽかったけど必要な物は一通り揃っていて、居候の身でこんな待遇を受けて良いのかな…とチョッピリ恐縮。


“ドガーンッ!!”


『うわッ?!』


気にすんなって!!そう笑ってくれたクルーから簡単に部屋の説明を受けている最中、爆音と共に船が大きく揺れてユッサユッサ!!


えッ?!何事?!


突然の事に頭をフル回転させるも、この状況を把握するより早く、敵船だーッ!!と響き渡る誰かの怒号…



何かムシャクシャするし



(戦闘だッ!!ミラーはここで待っ(私も行く)て…えッ?!)

(ちょ!!ちょっとミラーちゃん待って!!)
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