BOOK3
□No.15
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「はいは〜い。喧嘩は外でやってねぇ〜」
『えッ、ちょー?!』
ポイポイポーイっと甚平兄ちゃんから店先に追い出され、向かい合うは3億超えと、1億6千万超えの最悪コンビ…
「抜けよトラファルガー。別に2日後まで待つ必要なんざねぇだろ?」
随分楽しそうだなこのスーパー問題児!!殺戮武人も、違いない…じゃねぇよ!!テメェん所の船長だろ?!責任持って止めやがれ!!
「俺に命令するな。お前から消すぞユースタス屋」
ぬわぁぁぁぁ黙れッ!!何でお前もヤル気満々なんだよッ?!無理無理、私ん所の船長だけど、私は一切責任持てない!!
『ローッ本当に今やるの?!私あのジイさんに話聞きたいんだけどーッ』
ごねる私に一言、諦めろ。だって…だいたいあの時、二度寝しなきゃこんな事にはならなかったんじゃね?
「首刈りが相手か。不足はない」
あぁ?お前も既にヤル気満々かよッ…仮面で顔隠しやがってチキショー!!
『くそぅ…』
ってかどうやって飯食ってんだよアンタ。そのロボみたいな手も意味分かんないし。
『…ん?』
私と向き合ってる仮面野郎の、その変わった装備を観察してると…私は、奴の僅かに覗いた拳に真新しい傷が有るのを見つけた。
あんな分かりやすい所にあるとはねぇ…
『はぁ…はいはいやりますよ。やれば良いんでしょ?』
私は肩を落として、投げやりにため息をハァ…
『でも良かったよ。その仮面にブチ撒けても、確認なんか出来ないからさ。マークは見えないけど、まぁ大丈夫かな』
引くって事を知らない野郎共に落胆しつつ、大人しく戦闘スタイルをとる。
この左腕にある唯一の傷…ローに毎回血を抜いてもらってる箇所は、しっかりスッポリ隠してるから安心でい。