BOOK3

□No.37
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「何でソイツまで着いてくんだよ」


『うるせぇな別に良いじゃん。私が着いて来てほしかったの!!』


「お前がミラーと飲むのを諦めれば済む話だろ」


ギャーギャー騒ぎながら3人で繁華街を進む。


億超えが3つも面を並べて歩いてる訳だから、自然と皆道を空けてくれる訳で…いや、やっぱり私は数から外してもらおう。私は普通の女の子だ!!


あの時部屋で私は、一生のお願い!!と称してスーパー問題児と飲みに行く事を選択するも…2人で行くと後が恐いから、一緒に来て!!と無理矢理ローも引っ張って来た。


多分、それでも後々怒られるだろうけどさ…スーパー問題児の口を封じられるなら、多少の説教は我慢しよう。


因みにペンギンさんはお留守番。慌てた様子でシャチが首を変に曲げた状態で乗り込んできて…スーパー問題児の姿に驚いた瞬間、また首を痛めたらしい。


今頃ペンギンさんから治療を受けてる筈。本当に治療なら良いけどね…ははは。


『そう言えば、今日仮面野郎は?』


1人であそこまで来たの?そう尋ねればスーパー問題児は一言簡潔に、そうだ。だってさ。随分自由な船長だな。


「お前と関わりたくねんだとよ」


嫌われてんなお前。なんて何か思い出した様に笑い出すスーパー問題児。


『嫌われてんのはジギーでしょ。おいスーパー問題児、仮面野郎も呼べよ』


私の発言にスーパー問題児もローも、あぁ?と不機嫌な声を重ねた。


「めんどくせぇ…呼びたきゃお前が勝手に呼びに行けよ」


「あの野郎とも仲良くなったのか。随分と交遊関係が広いんだな」


ダルそうにそっぽを向くスーパー問題児と、眉間に皺を寄せ睨んでくるローを交互に見やる。


『だって、あの仮面だよ?!1回ぐらいアイツが飲み食いする所見たいじゃんッ!!』


仮面、外すのかなぁ?口元だけ開閉できるとか?!うわ、結構ハイテク!!


私が色々妄想していると、再び2人が、ハァ…とため息を重ねる。何だ、実は結構仲良しじゃん。


『あッ、そう言えば…麦わらの一味もここら辺に居るんだって。スーパー問題児は会ってないの?』


その質問に、あのイカれ野郎もこの航路なのか。そう漏らすコイツも初耳情報だったらしい。


「何でお前がそんな事知ってんだよ」


『ん?…ふ、実は私には千里眼があるのだよスーパー問題児君』


青雉の存在は伏せておこう。って私が機転を利かせ誤魔化すと、又もや2人して呆れだした。結構イケる嘘だと思ったんだけどな…チェッ。
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