BOOK5

□No.27
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やっぱさっきペンギンさんの背中越しに見えた、ソファーの足元でシャチホコみたいなアクロバティックスタイルで爆睡してたのはアイツだったか!!


相変わらず寝相悪過ぎじゃね?!とか、よく人の船であそこまで堂々とイビキかけんな!!とか、妹との再会よりまずニャンコかよ?!とか…とにかく突っ込みたい所は山程有りますけどね?!


『ふぁんふぉが!!』


とりあえず今はサッサと私を解放しやがれ!!


「猫はやるからいい加減離れろうざってぇ」


抱きつくな。って低い声でジギーを引き剥がすローさん!!私のこの叫びはアナタに向けてですよ?!


「マスコットは貰う。当然だ。そしてミラーも貰う。当然だ!!」


んじゃまた後でなー。なんてジギーがグイグイ私の腕引いてんのに、背後でローが顔面鷲掴みするその手を離してくれないから…背骨が、背骨が曲がっちゃいけない方向に曲がる!!


「ッ…!!」


「ぐおぅ?!イッデーッ筋伸びた!!」


『っぷあぁ!!ハァハァハァ…』


「だ、大丈夫かミラー?いや…船長?」


「ねぇねぇペンギンッ、何でミラーの兄貴が此処にいんの?!なんでいつの間にぃ?!」


「ニャアァ?!」


ハァハァハァ…疲れた……


「クソッ…ミラー、お前は部屋に入ってろ」


「いやいやいやミラーは今から俺とシークレットトークショーすんだから。お前が部屋行けよ。邪・魔」


「シークレットのくせにショーなのか…いやもう何も突っ込むまい…頭が割れそうだ」


「兄貴俺も俺も!!俺ともオープントークしようぜ!!」


「ニャー…」


…私の頭上でガヤガヤガヤガヤ……


「誰の許可を得て此処にいる。出直せ」


「いや俺さ、コーッソリ潜り込むのが得意でよ。それに許可なんざ無くても、こうしてちゃんと目的地に着いてるし?ってかお前、相変わらず不健康な面してんなぁ〜はははッ」


「船長気持ちは分かるが、とりあえず抑えてくれ…だいたいお前、一足先に新世界へと向かってたんじゃなかったのか?!」


「そうだぞ兄貴!!来るなら来るって教えてくれときゃあ、色々準備もあったのによー!!」


「フニャ」


…この状況は…何?当然の如く、尻込みもしないでこの場に居るジギーとまず話をするのは…私じゃねぇの?私、蚊帳の外?


…いやいや、それっておかしくね?私一応、コイツと血を分けた兄妹だよね?


「ってかそうだよクソガルファー!!どうせお前がミラーに何かしやがったんだろ?!約束通りちゃんと頭洗って待っ『減に……』…ん?何か言ったか?」


『いい加減に……』


「「「「……?」」」」


「ニャ?」


『いい加減にしやがれテメェ等ぁぁぁ!!』


私を放置するなーッ!!私を無視して話進めようとすんっなー!!
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