BOOK5
□No.29
1ページ/3ページ
『ジギー!!私を心配して、此処までわざわざ飛んで来てくれたの?!』
当たり前だろ?お前の一大事に、ノンビリル〜ララ構えてられっかよ!!
『ジギー…ありがとうッ!!やっぱりジギーは最高の兄ちゃんだね!!もう大好きッ!!』
ぬはッ?!だ、誰か録音機!!今の“大好き”永久保存版だろ?!ミラーもっと言え!!
「…相変わらず気持ちわりぃ野郎だ」
ぬごッ?!出たな不健康!!俺とミラーのパラダイスタイムに水差すんじゃねぇ!!しッしッ!!
「ミラー…こんな奴の相手してると、お前まで禄でもない奴になっちまうぞ」
なッ、ちょ?!さり気なくミラーに触ってんじゃねぇよ!!不健康が移るだろうが!!
『ちょっとロー?!それって、ジギーが禄でもない奴って言いたいの?!ジギーは素敵な兄ちゃんなんだよ!!訂正して!!』
ッ!!ミラー…俺…生きてて良かった!!やっぱ何だかんだ言ってお前、立派なブラコンだな〜ったくよぉ!!
ってうわ?!だ、誰かカメラも持って来い!!ローの奴が豆鉄砲食らった鳩みてぇなアホ面してやがる!!是非あの面を写真に収めてぇ!!おいカメラー?!
「ミラー…俺はお前の為を思『ジギーを悪く言うローなんか大っ嫌い!!』ッ?!ミラー!!」
うはーッ?!マジかよミラーよく言った!!そんな奴放っておけ!!イイ子イイ子してやるから、思う存分俺の胸に飛び込んで来ーい!!
『ジギー!!やっぱりジギー以上の男なんて居ないよ!!私、ジギーが居てくれれば良い!!』
っかーー!!聞いたかクソガルファー?!お前なんざ所詮この俺様の足元にも及ばねぇ鼻糞野郎なんだよ!!分かったら二度とミラーに触んじゃねぇ!!
『ジギー…イイ子イイ子、して?』
オッケーいくらでもしてやんよ!!へへへ〜ってお前、いつの間にドレッドヘアーなんかにしたんだ?なんかゴワゴワしてるぞ…
「そうか…分かった。ジロンギー」
ん?何だよそんな改まって。土下座したってミラーはやらねぇからな?
「俺、実は結構…お前の事を尊敬しているんだ」
ぬばッ?!なな、なんだよ急に気持ちわりぃ!!そ、そんな慈愛に満ちた目で俺を見るな!!気持ち悪過ぎてクシャミが出るわ!!ぶへくしゅッ!!
『やだジギー、鼻出てるよ?ふふふッ、ハイ!!これで鼻かんで?』
ぶへくしゅッ!!…ん、ありがとなミラー。クソガルファーアレルギーが出ちまった…ズピーッ!!っんが?!なんかこのティッシュ臭くね?
「だからよジロンギー…ここは一つ俺と…俺と、命を懸けた殺し合いをしようじゃねぇか」
………はい?
『パンパカパーン!!そうなりゃ実況はこの私が責任持って引き受けちゃうもんねー!!』
え…はッ?!何なにナニ?!どゆこと?!
「ルールは至って簡単。先に首が飛んだ方が負けだ」
『わーおそれって完璧死んでますがなぁ。でも大丈夫!!グランドラインは何でも有りッ』
えーーッ?!ミラー多分それ使い方間違ってるって?!
『じゃあ行くよー?ほいスタート!!』
ちょまッ、牙きばキバ!!俺の牙どこ?!俺素手?!
「ジロンギーのー、首が飛ぶとこ見てみたいー『見てみたい〜!!』」
いやミラーも一緒になって何言っちゃってんの!!ってかローの奴あんなキャラだったか?!頭に栄養行かな過ぎてとうとうブッ飛んだか!!
うお何でアイツだけ武器持ってんだよ?!俺の牙どこーッ?!
『おっとジギーさん、早くも逃げ腰です!!流石にローさんの、あの反則だろって長さの刀には為すすべ無い!!万事休すッ』
あぁ?!ふざけんなッ、あんな不健康野郎武器なんざ無くても、この健康ムキムキ好青年が秘技パワフルチョップでギッタンギッタンにしてやらぁ!!
見てろよミラー?!喰らいやがれーッ!!
“バキッ!!”