BOOK2

□No.57
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『で…何で当たり前の様に、此処に居るの?』


因みに此処は私の部屋。


昨日はあのまま甲板で大宴会となって、ジギーが持参した良い酒を皆で軽く飲み干した。


ペンギンさんはどんどん空いてく酒瓶を見て、何か放心してたけど…


ローはそんな光景を楽しそうに眺めながらお酒を飲んでた。たまに視線が交わると、ニヤリと意味深な妖しい笑みを向けてきて…


私はローの事が好きなんだろなぁ。って、気付いたけど…別にだから何が変わるって訳でも無い…事も無いのかなぁ?


ローは私をどうしたいんだろう。降ろす気は無いって言われたけど、それ以上は特に何も言われてないし?


まぁ…いっか。考えんのも疲れたし、お酒は美味しいし、肉は大量に有るし!!なんて思ってたら…いつの間にか甲板で皆と雑魚寝してた。


しかも、ジギーに腹を枕にされて…寝苦しいと思ったらあの野郎…


で、お風呂入って二日酔いの皆と甲板の掃除して、ジギーをクルーに押し付け昼寝して…今日は平和な一日だったなぁ〜。なんて思ってた所。


『私、もう寝るんだけど』


だから?と、涼しい顔を向けてくるこの男を殴りたい…無理だけど。


『ちゃんと自分の部屋あるじゃん…ジギー』


あんなの部屋じゃねぇ。なんて怒ってるジギーに与えられた部屋は、埃まみれの用具室…そこに寝袋一つ渡され、ポーイと放り込まれたのだ。御愁傷様。


「だいたいあの野郎、一番良い酒渡したのに、酷くね?!契約違反だろ絶対ッ」


そんなジギーが、誰に対して何を怒ってるのか分からないけど…まぁ、あと数日なんだし少しは我慢しろよな。



その後も何故か私の部屋に居座り続けるジギー。


自然と、話の内容はこの5年間…互いが離れていた時間の事へ。
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