BOOK2
□No.1
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『うげぇ、マジかよ…』
「まぁ…当然の結果なんじゃねぇの?」
「待てよ!!俺がいねぇ!!何でッ?!何でだよ!!俺だって頑張っただろ?!」
『…シャチ君、代わってやろうかい?』
はぁ…ため息しか出ないね本当。
“首刈り”
クロスロード・ミラー
2億ベリー
“人体解体師”
ラーク・ロイド
2億1千万ベリー
“死の外科医”
トラファルガー・ロー
2億4千万ベリー
【ハッエーナ島にて“ゲッター”イーグル少将その部下ダン准将、“チェイサー”ガン少将敗れる】
今朝届いた新聞の一面に、これまたデカデカと…手配写真付きで、この前の出来事が取り上げられていた。
『私を打ったの、追撃者【チェイサー】だったんだ…よく生きてたよね、私』
「チェイサーって言えば、あのゲッターと並ぶ程の奴じゃねぇかよ!!」
どちらも、狙った獲物は逃がさない。って有名だもんな。
ゲッターは能力の相性で、何とか勝てたって感じだったけど…チェイサーと殺り合っても、勝ち目無かったよね。
『ねぇ…チェイサーって、誰が殺ったのかなぁ?目撃者居ないから、全然詳細書いて無いんだよね』
ジギーなのかなぁ?なんて、私が記事に目を通しながら周りに尋ねると、俺だ。って、凄い眠そうな声が降ってきた。
「あッ、船長!!この前の事、もう記事になってますぜ!!賞金もまた上がりましたよッ」
ローは私の肩越しに新聞記事を見やり、ニヤッと口角を上げる。
『チェイサーと殺り合ったんだ。よく無傷だったねロー』
やっぱスゲェな〜。なんて思ってたら、すぐ終わったがな。などと、嫌みったらしい笑みを向けて来やがったよコイツ…
はッ、どーせ私はソイツに殺されかけた、下っぱですよぉ。
「久しぶりに本気を出した」
必死だったからな…なんてローが私だけに聞こえるよう、静かに耳元で囁いてくるから、私は慌てて話をチェンジ!!
『そッそう言えば!!ガープの事、全く書いて無いねー!!何でかなぁ?はははー』
そんな私のアタフタする様子に、ローは満足気に妖しく笑って、さぁな。とだけ言ってきた…人で遊びやがってコンチキショー。
一応、私達はもうこの船で公認の仲だけど…皆の前で、イチャこいたりはしない。
ローはこの船のトップだし、私だって皆と居る時は、皆を優先したい。きっとローもそう。まぁ、たまに遊ばれるけどねッ!!
「ミラーもとうとう2億かよ〜。立派な大悪党だなッ」
楽しそうにゲラゲラ笑うクルーを横目に頭を抱え、深くため息を吐く私はブルーな気持ち…
『やっと1億超えにも、納得出来るぐらいになって来たのに…2億なんて…はぁ』
「フフッ、その能力と向き合うんだろ?それもお前の実力だ」
ローが優しく頭を撫でてくれるけど、やっぱり完璧には納得出来ない。過大評価すぎるよ、絶対。