Wave
□かき氷大会
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それは、27時間テレビの打ち上げで起きた。
「ビンゴー！」
翔が大きく手を挙げてガッツポーズを取る。
「マジで？」
翔の手元を覗き込む京介。
そこには一列キチンと穴が連なったビンゴカードがあった。
『Waveの桐谷くんがビンゴですぅ！ おめでとさんですぅー！』
司会役の一条慎之介がそう囃し立てて、翔が前に進み出た。
『桐谷くん、クジ引いて』
同じく司会をしている松田隆美がクジの入った箱を差し出す。
翔は手を箱に入れると、ぐるぐるぐる〜っとかき混ぜて、一枚、取り出した。
受け取った慎之介がクジを開いて…
『桐谷くんが当てはったのは、電動かき氷機でーすっ！』
「電動…かき氷機…？」
満面の笑顔だった翔の顔が曖昧なものになる。
ちなみに他の景品は…旅行券や宿泊券、ディナー券にゲーム機などなど。
つまり、ハズレってこと？
困惑気味に無駄に立派な箱を手にした翔を、さも可笑しそうな顔をしたWaveのメンバーが見守っていた…。
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