ノベル
□叶わぬ願いと知りながら
1ページ/11ページ
知ってるんだ。
この想いは君にとっても 僕にとっても辛くするモノ何だってコトくらい
知ってるんだ。
だけど、
この想いは僕の心を
暖かくしてくれるから。
この想いが叫んでいるんだ。
無くしてはいけない
無かったことにしては
いけない
と。
だから、
お願い。
どうか
どうか
許してください。
我儘な願いを
愚かな願いを
願い続けることを
【叶わない願いと知りながら】
「アレン様ぁ〜!!どこですかぁ〜!?」
とあるお邸に響くメイドの声。
彼女が探しているのは
「もぅっ、ご主人様ったらまたお逃げになったのね。」
そうなのだ、彼女は自身の主を探しているのだ。
「……仕方ないわね。こうなったらあの人に頼むしかないわ。」
「ってことでご主人様ったらどこかに行ってしまわれたらしいの。だ・か・ら、お願いね?神田執事長。」
そう言った彼女の顔は可愛らしいもののはずなのだが、どことなく断ったら蹴り殺すぞ?この野郎vV的な黒いオーラが伺える。
彼は彼女のオーラから身の危険を察したのか
「わかった。」
了承した。