人魚姫の結末

□ヘンゼルの記憶
1ページ/1ページ


光side




「梓ちゃん、料理上手だね!」



「そんなことないよー!ん?どーしたの光?」





家に、変なやつが来おった。



梓がこいつを拾ってきたのは昨日のことで、何故か家に住ませることになった。


童顔だが梓と同い年らしい。知らんうちに仲良くなっとった。





一緒に住むことになったとはいえ、別にコイツには興味はなかった





…はずだった。









一目惚れだとか、そういうわけやない。





ただ、








「姫香です、天音姫香」




「…素敵な、名前ですね」




聞き覚えのある名前と、泣き笑いのよう顔をしたコイツが、頭から離れへんかった。





ヘンゼルの記憶

(小さい頃の、)
(梓と被って)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ