人魚姫の結末
□ヘンゼルの記憶
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光side
「梓ちゃん、料理上手だね!」
「そんなことないよー!ん?どーしたの光?」
家に、変なやつが来おった。
梓がこいつを拾ってきたのは昨日のことで、何故か家に住ませることになった。
童顔だが梓と同い年らしい。知らんうちに仲良くなっとった。
一緒に住むことになったとはいえ、別にコイツには興味はなかった
…はずだった。
一目惚れだとか、そういうわけやない。
ただ、
「姫香です、天音姫香」
「…素敵な、名前ですね」
聞き覚えのある名前と、泣き笑いのよう顔をしたコイツが、頭から離れへんかった。
ヘンゼルの記憶
(小さい頃の、)
(梓と被って)