人魚姫の結末

□愚かな私は天邪鬼
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今日は、休日。だけど光は部活があるから私と姫香ちゃんとの二人きりだ。




ちょうど、そろそろお昼にしようかなーって思ってた時に、電話がなった。





「もしもし」




『美沙だけど…』





「あ、美沙…どうしたの?」



美沙は私の親友だ。







『あのね、いきなり本題を言うと、私、やっぱり白石先輩が好きなんだ』





私は蔵先輩と付き合っている。

でもクラスの女子が美沙は蔵先輩を好きなことを私に教えてから、私たちは何だか気まずかった。







「……」








『ホントは何度も諦めよう思ったけど、やっぱり無理で、』







「……ん」






「でも、告白して、ハッキリ振られれば、梓のことが好きだからって振られれば、諦められるかなって、」







「……」






『…ごめん。親友の彼氏に告白なんて、最低だよね』





そう言って美沙は力なく笑った。














「…いいよ。美沙も辛かったんだよね。これからは、堂々と蔵先輩にアピールしていいよ。」







『え…』








「正々堂々と、奪いにきてね」











『…梓』







「自分を犠牲に他人の幸せを願うなんて、馬鹿みたいだよ」










『…うん』




「私、負けないから。負けたくないから。美沙に負けないようにがんばるから」







『…ありがとう』









「…じゃあ、また月曜日ね」




「うん、じゃあね」






電話を切った。










…姫香ちゃんとご飯でも食べようかな





























じゃあ私、瑠奈のこと応援するね!



ありがとう!











愚かな私は天邪鬼

(愚かだ、私)
(何も、変わってない)

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