人魚姫の結末
□嫉妬に狂う魔女
1ページ/1ページ
朝起きたら、光と姫香ちゃんがすごく仲良くなっていた。
今も、私そっちのけで楽しそうに話ている。
姫香ちゃん、呼び方「光さん」になってるし、光も姫香って呼んでる。
私が微妙な気分になっていると、
ピーンポーン
と、インターフォンがなる。
私がでるとそこには、
「はーい…って蔵先輩なんでいるんですか!?」
蔵先輩がいた。
この間貸したCDを返しにきたらしい。
別に学校でよかったのに…
姫香ちゃんって脱走だかなんだかしてきてるんだよね。外部の人とあんまり関わんないほうがいいのかな。
とか考えたけど、この間
「別に大丈夫ですよ〜」
っとなんとも適当に言われたのを思い出して蔵先輩を家にあげた。
「天音姫香です!よろしくお願いします」
「…白石蔵ノ介や。よろしくな」
ニコッと笑った姫香ちゃんを一瞬驚いたように見つめた後に優しく微笑んで自己紹介をした蔵を見て、胸がズキリとした。
嫉妬に狂う魔女
(私に見せたことの無い、)
(きっとそれはホントの笑顔)