感情論
□異変論
1ページ/1ページ
最近、赤也の様子がおかしい。
それは、テニス部レギュラーのみんなが気づいていること。
「あ、そうだ。今日、本屋よってから帰ろー」
「…やめろよ」
「何で?」
「…」
「言ってくれなきゃわかんないし」
「…じゃあ俺も行く」
こんな風に、いつも私から離れようとしない。
それは、あのナイフを見せてからだった。
あのナイフに、何かあるのかなー…?
それにしても、赤也のことは好きだけど、そんなにずっといるとうっとおしいんだけどなー
なんて、能天気にそんなことを考えていた。
異変論