感情論
□印象論
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あの子の第一印象は、
綺麗な銀髪で、
蒼い瞳を持っていて、
どこかで見たことのある、
どこか浮世離れしている子。
まあ、銀髪とかどっかの詐欺師もそうだけど。
その時、私は花屋にいた。
めずらしく私の傍に赤也はいなくて。
ふと制服のままの幸村を見かけて、小学校高学年くらいの女の子が近くにいた。
でも知り合いみたいな雰囲気じゃなかったから、普通に近づいた。
けど、私より先に彼女は幸村に近づいた。
そしていきなり幸村に、
「あの、立海生の方ですよね?私、人探しをしているんです」
と、言って「始めまして」と控えめに笑った。
それで、話し掛けずらくなって、くるりと背を向けた。
あの子はのことを私はまだ何も知らない。
あの子の第二印象は、
似合っているのに、どこか違和感のある銀髪と、
この世の全てを否定するような瞳を持った、
辛そうに、苦しそうに、
無理に作ったように笑う子。
印象論
なんがそんなにくるしいの?