*Book**。・short・。*
□ずっと俺の隣で (セトマリ)
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―――――俺はマリーに出会えて本当に良かったっス。―――――
「マリー!! 今日は俺と一緒に、街に買い物に行くっスよ!!」
セトはマリーの過去のトラウマを知っている。だけどマリーにはもっと外の世界を沢山知ってもらいたいと思っている。
外の世界には辛い事や悲しい事だけじゃない、楽しい事や嬉しい事が沢山あるって事を。
俺にとってマリーの幸せは自分の幸せでもあるっス!!
「うんっ…!! セトと一緒なら行くっ!!」
マリーはそう言ってセトのパーカーの袖をギュッと掴んだ。
あぁ、もう本当にマリーは可愛い過ぎるっス!!
セトはマリーの頭を抱き寄せ、自分の胸に押し付け、抱きしめた。
「セッ…セトっ!?//」
マリーはいきなりの事に驚いて、自分を抱きしめるセトの顔を見上げようとするが、身長の大きいセトにスッポリと頭もはまっていて見えない。
「セト… 恥ずかしいよぉ…//」
顔を真っ赤にして訴えかけてくるマリーに
「ごめんっス、マリー。マリーが可愛い過ぎるっスから…。」
今2人が居る所は、みんながいつ来てもおかしくない場所だ。
この部屋は座り心地が良いソファーがあって、よくキドが座ったり、カノがお昼寝をするのによく使うソファーだ。