結果
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仁王家――


「千夏ー、入るぞ?」

カチャ――


仁王が千夏の部屋に入ると
千夏はベットの上に体育座りでうつむいていた。


仁王はそんな千夏の横に座ると
そっと頭を撫でた。


「にいちゃん…ごめんね…
わたし…
にいちゃん達が勝つって勝手に思い込んで…
それで…青学が勝ったことが許せなくて…」

「…のう千夏」

「…何…」

「あの試合…
どちらか一方だけに不利があったわけじゃない…ちゃんとしたフェアな勝負じゃった…」

「…うん」

「だとしたら運でもなんでもなくて
実力だったのかもしれんのう」

「でも!
…でも実力なら…」

そう言いかけて
千夏は俯いた。


「…ごめん…なさい…」

「…なーんて
次は俺達が勝つんじゃがな」

「え?」

「そんで千夏が喜んでくれるような結果をのこすんじゃ」


仁王がそう言って笑うと
千夏も嬉しそうに微笑み返した。





「(にいちゃん…
がんばってね)」


=END=
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