君には敵わない
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「あっ、若くん!お疲れ様ー」

「お疲れ様です…」



「えと…クッキー…どうだった?」

「みなさんおいしく食べてましたよ」


俺が
ぶっきらぼうに答えると
千夏先輩は不安そうに聞いた。


「わ、若くんは?」

「…俺は…食べませんでした」


「え…あ…そっか」


千夏先輩は少し俯いた。







そんな姿をみて
俺はずっとモヤモヤしてたことを聞いた。

「あの…どうして1番に鳳にあげたんですか?」


「え?」

千夏先輩が驚くように俺の顔をみる。


「一応、俺が先輩の彼氏なんですから…普通は1番に彼氏のとこに行くと思うんですけど…」

(あぁ、くそ…)
自分でも顔が赤くなるのがわかる。





そんな俺をみて
千夏先輩は
小さく笑った。


「もしかして、ヤキモチ妬いてくれてる…の?」



「なっ///別にヤキモチなんか…///」




俺はそっぽを向いて
つぶやくように言った。


「と、とりあえず!
次は1番に食べさせてください!///」






見た目も考え方も
俺の方が上だって言われる。


だけど
本当は…


この人に敵わないことの方が多すぎる。





「うん!
分かった!(*´∀`*)」




ほら…

この笑顔にだって…


俺は敵わない。

=END=
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