短
□*君には敵わない
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「あっ、若くん!お疲れ様ー」
「お疲れ様です…」
「えと…クッキー…どうだった?」
「みなさんおいしく食べてましたよ」
俺が
ぶっきらぼうに答えると
千夏先輩は不安そうに聞いた。
「わ、若くんは?」
「…俺は…食べませんでした」
「え…あ…そっか」
千夏先輩は少し俯いた。
そんな姿をみて
俺はずっとモヤモヤしてたことを聞いた。
「あの…どうして1番に鳳にあげたんですか?」
「え?」
千夏先輩が驚くように俺の顔をみる。
「一応、俺が先輩の彼氏なんですから…普通は1番に彼氏のとこに行くと思うんですけど…」
(あぁ、くそ…)
自分でも顔が赤くなるのがわかる。
そんな俺をみて
千夏先輩は
小さく笑った。
「もしかして、ヤキモチ妬いてくれてる…の?」
「なっ///別にヤキモチなんか…///」
俺はそっぽを向いて
つぶやくように言った。
「と、とりあえず!
次は1番に食べさせてください!///」
見た目も考え方も
俺の方が上だって言われる。
だけど
本当は…
この人に敵わないことの方が多すぎる。
「うん!
分かった!(*´∀`*)」
ほら…
この笑顔にだって…
俺は敵わない。
=END=