短
□*結果
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「…ったく…」
仁王は
コートに歩み寄って
千夏の襟元を引っ張った。
「ちょっ、何す…
ってにいちゃん!」
「何しとるんじゃ」
なんとかその場を抑えて
立海R陣と仁王妹はさっきのファミレスに来ていた。
「…」
「んで
結局どっちが勝ってたんスか?」
「切原くん…そんなことどうでもいいでしょう」
幸村が
千夏に問いかけた。
「…なんで
海堂と喧嘩してたの?」
「…」
「…(ちょっと真田、何とかして応えさせてよ)」
「(おっ、俺がか?!)」
「(あたりまえだろ)」
…
「えーと…
何か言ったのか?」
真田が
必死に笑顔作って聞くと
千夏が小さな声でつぶやいた。
「…負ければよかったって…」
「え?」
「…そう言った」
その言葉を聞いて
みんなは顔を見合わせた。
「負ければよかった?」
「…うん…」
「青学が?」
「うん…」
誰も何も言わない。
「…ごめんなさい…」
そう言うと千夏は逃げるように
ファミレスを立ち去った。
残されたR陣。
「…負ければよかった…か…」
「…」
そのあとは結局
何もなくそれぞれ解散した。