結果
3ページ/5ページ

「…ったく…」

仁王は
コートに歩み寄って
千夏の襟元を引っ張った。


「ちょっ、何す…
ってにいちゃん!」


「何しとるんじゃ」











なんとかその場を抑えて
立海R陣と仁王妹はさっきのファミレスに来ていた。



「…」


「んで
結局どっちが勝ってたんスか?」

「切原くん…そんなことどうでもいいでしょう」


幸村が
千夏に問いかけた。

「…なんで
海堂と喧嘩してたの?」

「…」

「…(ちょっと真田、何とかして応えさせてよ)」

「(おっ、俺がか?!)」

「(あたりまえだろ)」




「えーと…
何か言ったのか?」



真田が
必死に笑顔作って聞くと
千夏が小さな声でつぶやいた。


「…負ければよかったって…」

「え?」

「…そう言った」



その言葉を聞いて
みんなは顔を見合わせた。


「負ければよかった?」

「…うん…」

「青学が?」

「うん…」



誰も何も言わない。


「…ごめんなさい…」


そう言うと千夏は逃げるように
ファミレスを立ち去った。






残されたR陣。


「…負ければよかった…か…」


「…」

そのあとは結局
何もなくそれぞれ解散した。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ