Sweet
□遊んでほしい SxN Nside
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「翔さーん」
朝から翔さんの横にピッタリくっついて
下から覗いてみたり、ピョンッとはねた寝癖を触ってみたり…
なのにあなたは新聞から一切目を離さず「ん?」としか言わない
そんな俺に色気感じないですか?
魅力感じないですか!?
何かよく分からないものが込み上げてきて
大きく息を吸うと
翔さんの耳元ギリギリでもう一度叫ぶ
「翔さん!!!」
「わっ、わっ!何!?」
絵に描いたようなマヌケ面で俺を見つめる
「何度呼んだらこっち向くんですか…今度は鼓膜破りますよ」
ハァッ…とため息を吐くと、翔さんの口角が上がるのが目に写る
「何に笑ってんの?」
「いやーっ…可愛いなと思って」
……へ?
゙鼓膜破る゙発言を馬鹿にして笑われたかと思った…
自分の妄想によく出てくるシチュエーションで
翔さんが俺に可愛いって言ってくれた
「はっ!?馬鹿!変態ヘタレ!」
「痛゙っ!!!」
自分では思ってもいないことを言って翔さんを叩いてしまった
いやっ…ちょっと思ってるけど……
「ごめんごめん」
叩いた翔さんの右腕をさすると優しく微笑む大好きな顔
翔さんの手が俺のホッペにのびて、ムニッとつまむ
「これで許す」