ディアラヴァ
□Sexy fang*
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(夜、ユイが寝ていると……)
「……ようございます、おはようございます」
(がばりと目を覚ますユイ)
「おはようございます。休みだからってぐずぐずしていないで、そろそろ起きて下さい」
(なぜレイジがここにいるのか尋ねるユイ)
「さんざんノックしてもずぼらでどうしようもない貴方がお目覚めにならないから、わざわざ私が鍵を開けて起こしに来て差し上げたのです。少しは感謝してはどうですか」
(礼を言うユイ)
「……構いません。私のお願いを一つ、聞いて下さるのなら、ね」
(いやらしく口角を上げるレイジ)
(ユイはとりあえず頷く)
「分かりました」
(ズボンから何かを取り出すレイジ)
「貴方には、今日一日これを着用して頂きます。わざと外そうとしたりしてはいけません。感謝する気持ちが本当にあるのなら、これを着けていることくらいどうということはないはずですよ」
(ユイにローターをちらつかせるレイジ)
(ユイはイヤだと首を振る)
「なんですか……嫌なんですか? 私のお願いを聞けないと仰るのですか? 私が毎日食事を穀潰しをなさっている貴方に作って差し上げて、親切にも朝起こして差し上げているのに? 淑女たる貴方ならば恥ずかしいとか言うそういう低俗な理由で拒否されるはずがありませんよね?」
(レイジはユイに耳を近づけて囁く)
「それにね……私が貴方の血を吸って差し上げたとき、どんな風に貴方が喘ぎ、どんな風に私を求めたのか。それだけじゃない。どんな風に逆巻家の兄弟達に血を吸われて悦んでいるのか。私は学校中の皆さんに言いふらして差し上げてもよろしいのですよ?」
(怯えるユイ)
「貴方は私の牙を受け入れるとき、首筋からほとばしる痛みと快感に喘ぎ、レイジ様、レイジ様と私の名前を呼んで――」
(ユイは言わないで、と懇願し、レイジの口を塞ごうとする。だが簡単にいなされてしまう)
「……ほら、言われたくないでしょう? でしたら、さあ……」
(ユイは怖がりながらもローターを自分のお尻に入れる。レイジはそれを確認する)
「……ちゃんと入れましたね、良くできました。お上手です」
(手の甲にキスするレイジ)
「さあ、食事は出来ております。参りましょう」
(部屋を出る前に)
「ああ、それと、リモコンは私の手の中にありますから、それをお忘れなきよう――」
(食堂にて)
「がぶがぶがぶ」
「むしゃむしゃむしゃ」
「ほら、カナト、アヤト! 食べ物は逃げません! まったく、みっともない食べ方をして! もっと落ち着いて上品に召し上がったらどうですか!」
「がぶがぶがぶ」
「うるへー、好きなように食わせろ、ってんだ!」
(他の人が食事に夢中になっている傍ら、ユイはちらりとレイジを見やる)
(レイジは白々しく)
「それに引き替え、貴方は、全くと言って良いほど食べ物に箸を付けてはいないではありませんか」
(レイジはゆるくローターのスイッチを入れる)
(思わず「きゃっ」と声をあげるユイ)
「おい、どうした乳無し、変な声出して」
(アヤトの問いに「何でもない」と応えるユイ)
(お尻の異物感に気持ち悪がるユイ)
「ちゃんと食べて下さい。最後まで食べるまで許しませんからね。皆さんも、彼女がちゃんと食べ終わるまで、きちんと見守って差し上げるのですよ」
(ユイは「なぜ他の人にも残らせるの?」とレイジの台詞に少し違和感を覚える)