その他
□寝る子は育つ
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巡回という名の甘味巡りから戻ったら、縁側に猫がいた。
図体のでかい黒猫の背中に蹴りを入れると、「ぐぇっ」と可愛くない悲鳴があげる。
「テメェ、何しやがる」
可愛くなかったのでおまけで2発ほど入れておいた。
「テメッ、総悟ぉ!?」
「うるせー、猫は枕になっとけィ」
「おい総悟、なんなんだよテメェ」
ひっくり返って仰向けになった猫の腹に頭を乗せると、日差しと風が心地よい特等席で目を瞑る。
「んだよ。俺ァ枕じゃねっての」
まだ何かぶちぶちと言っていたが、気持ちがよくて気にならない。そのうち、猫も眠ったのか静かになって、縁側には黒と金と二匹の猫が仲良く昼寝をしているのを隊士たちに目撃された。