PLAY ROOM(置き場)

□原作で遊ぼう
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■第五百二十四訓『さらばダチ公』で高土しよう2

『また裏切られたな』

 …土方。

『だから言ったんだ。馬鹿にしようと利用しようとてめーの勝手だが、幕府の奴らを信用するなって』

 …信用なんてしてねえ。

『ならその様は何だ。舐めてたんだろ?喜喜がてめーの想像を超えることなんかねえって。てめーの策が上手く行くって。馬鹿にしてたんだろ?それは言いかえれば信用だよ』

 …かもしれねえ。

『それで?そこでてめーは潰れんのか?』

 …。

『てめーの師匠ってのはそのていどの男だったのか?』

 …先生を馬鹿にするのは例えてめェだって許さねえ。

『なら立てよ。吉田松陽の弟子』

 …。

『てめーは破門されたわけでも見捨てられたわけでもねえ。万事屋もそう言ってたじゃねえか。てめーは今でも吉田松陽の弟子だってよ』

 …ああ。

『それともてめーの方が見限ったか。なら俺が言うことはねえよ』

 …俺は。

『ただそいつはもう俺の惚れた男じゃねえってだけのことだ』

 土方?

『俺が惚れたのはてめーの信じる道(師匠)をどこまでも貫く男だ』

 …。

『負けたまま潰れたまま師匠の顔に泥を塗って平気でいるような奴じゃねえ』

 ハ、言ってくれる。

『まあてめーの好きにするさ。俺も暇じゃねえんだ。次に会った時まだ潰れてるようなら、用はねえからよ。じゃあな』

 …どこまでも言いたいことだけ言いやがって。
 てめェこそクソッたれの幕府の狗の分際でよォ。
 信用するなって?
 ならまずはてめェからだな。
 起きたら捕まえに行ってやる。
 二度と俺に用がねえなんてナマ言えねえくれえ惚れ直させてやるよ。
 俺に溺れて、自分から幕府なんざ捨てるって言わせてやらァな。
 待ってろよ、土方ァ………。

※万斉と会う前、意識を失う前の高杉の見た幻覚ってことで
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