短編

□赤ずきん
2ページ/4ページ



ルカ:昔々あるところに…


「ねー。昔々っていつー?何時代?あるところってどこー?住宅地区?」


ルカ:赤ずきんと呼ばれる可愛い女の子がおりました。


兇鵺「無視ですか。可愛くないよ、あたし。」


ミク:ある日、赤ずきんはお母さんに頼まれて、病気のおばあちゃんのお見舞いに逝くことになりました。


兇鵺「ミク!漢字間違ってるよ!あたしを勝手に殺さないでっ!」


ミク:あ、本当だ。ごめんね、兇鵺。行くことになりました。


兇鵺「ふぅ、あっぶないなぁ…。」


MEIKO「マス…赤ずきん、おばあちゃんのところにブドウ酒とクッキーを持って行ってちょうだい。」


兇鵺「えー、なんであたしが…。」


MEIKO「行ったら新しいゲームソフト買ってあげる。」


兇鵺「ぜひ行かせて下さいっ!!」


ルカ:赤ずきんがブドウ酒とクッキーの入ったバスケットを持って森を歩いていると、優しそうな狼が赤ずきんに話しかけて来ました。


兇鵺「ババアが酒なんて飲んで大丈夫なのかな…?」


レン「(ババアって…(汗))……お嬢さん、こんな所になんでいるんだい?」


兇鵺「ギャァアッ!!」


リン「あーっ!!レン!!あんたなんで兇鵺に抱き付くのよっ!!ズルいー!!」


レン「いいじゃん。兇鵺が可愛いんだから。」


スパァァアンッ!!


MEIKO「あんたら何やってんの。台本通りにやんなさい。」


リン・レン「はーい。」


テイク2


レン「お嬢さん、どこに行くんだい?」


兇鵺「あ?あぁ、レn…狼か。カイトババアのとこにお見舞いに行くの。」


レン「へぇ…バカイトのところか…。そんなとこ行かないで、俺と一緒n…」


兇鵺「ぁあ゛?なんか言ったか?クズ。」


レン「…お見舞いに行くなら、お花を摘んで行ったらどうだい?あそこに可愛いお花がたくさん咲いてるんだ。」


兇鵺「ババアに似合わないけど、持ってくか。ありがとう、狼さん(黒笑)」


レン「お礼なんていいさ。ほら、摘んでおいで。」


ミク:赤ずきんは花畑に行き、花を摘み始めました。狼はこっそりとおばあちゃんの家へ先回りをします。


レン「さてと。兇鵺を食べるために、さっさとバカイトを殺っとくか(黒)。」


KAITO「レン君!?」


ルカ:赤ずきんより先に着いた狼は、おばあちゃんを丸飲みにしてしまいました。


レン「えー。バカイトを食うのかよ。マジねぇわー。」


KAITO「でも台本だから…。」


レン「チッ…さっさと食われたフリして失せろよ。ここは俺と兇鵺色に染めr…」


兇鵺「おい、マセレン。ふざけたこと言ってないで早くスタンバれ。あとカイトババア、早く逝け。」


KAITO「マスター!?(泣)」


ミク:少しして、赤ずきんがおばあちゃんの家に着きました。


兇鵺「おいババア、お見舞いに来たよ。」


レン「おや、赤ずきんかい?すまないねぇ。」


兇鵺「なんでおばあちゃんの声が高くなってんの。」


レン「さぁ?」


兇鵺「あ、ショタだから?」


レン「ショタじゃねぇよ。」


兇鵺「なんでおばあちゃんの耳、大きく……なってないな。むしろ小さくなったねー。身長とか身長とか身長とか。って言うか身長が。」


レン「身長身長うるせぇよ!!兇鵺を食べるのに問題ねぇ。」


兇鵺「ゲッ…じゃないや、まぁあなたはあの時の狼さん(棒)」


レン「おい。棒読みなんとかしろよ…。ま、いいや。兇鵺いただき♪」


兇鵺「うわァァア!!ヘルプミーッ!!狩人ォオ!!ってかリンんんん!!」


リン「リンちゃん登場っ!!この変態狼め!リンのマスターに迫るなんて許さないんだからっ!!覚悟しなさい!!」


レン「出やがったな、狩人め!俺と兇鵺のお楽しみの時間を奪われてたまるか!!お前を先に殺ってやる!!」


MEIKO「あー始まった。あたしもう知らないわよー。」


兇鵺「あたしも知ーらないっ。」


ルカ「ねぇマスター、私、シーフードパスタが美味しい新しいお店見つけたんだけど、一緒に行きません?」


兇鵺「お、いいねー。ミクも行こー?」


ミク「あ、わたしはネギの食べ放題行かないとだから、また今度ね!」


兇鵺「ネギの食べ放題…?あるの?そんなもの…。」


リン「大体、レンはいっつもマスター困らせて、バカじゃないの!?」


レン「俺はその分、兇鵺を愛してるから良いんだよ。」


リン「良くないでしょ!!」


KAITO「リンちゃんもレン君も、少し落ち着いt…」

リン「お兄ちゃんは黙ってて!!」


レン「バカイトは黙ってろ!!」


KAITO「バカイトって……グスッ」


MEIKO「ドンマイ、カイト。」





.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ