カカシ愛

□とまどう心
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あの日から数週間…
彼から連絡があった。
やって来たのは彼本人ではなく忍犬で、8月中旬にある夏祭りに一緒に行こうと言う。
この数週の間に、私は中忍として受付業務をすることになり、任務帰りの彼を見かけることはあったものの、直接話をすることはなかった。
やはり彼の気まぐれだったのだろうと思い始めた頃、忍犬が家にやって来たのだ。
"あっ、浴衣着て来てくれって言ってたぞ。"と言い残し帰って行った忍犬。
コロが尻尾をけばだたせているのをなだめつつ…

「どうしよう…」

白虎「行くのか?」

「どうしよう…」

白虎「…聞いてるか?」

コロ「聞いてないよ…多分」(ボソッ)

「あたし浴衣なんて持ってない!!」

白虎.コロ「…………は?」

「だから浴衣!持ってないんだってば!!」

白虎.コロ「…………はぁ。」

「(どうしようどうしようどうしよう。浴衣なんて子どもの頃以来着たのともないし、どんなのにすれば良いのかも分からない…。最近アカデミーで知り合ったイルカさんには聞けないし…あっ、アンコさん!)」

アンコに聞くと話が大きくなりそうだが、この際そんなことは言っていられない。
木の葉に戻ってきて間もないさとこにとって、最近知り合った女性の中で1番尋ねやすいのはアンコだった。
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