カカシ愛
□とまどう心
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と言うわけで、次に会った時に早速尋ねてみたのだ。
アンコ「浴衣!?なになにー??もう誰かに誘われたわけ??やるわねー」
すごい勢いで話され、たじたじしてしまう。
「あの…それで、今度お時間のある時にでも見たててもらえませんか?」
アンコ「いいわよー♪そんなに日もないし、あたしが良さそうなのを選んできてあげるわ!!」
「ホントですか?!ありがとうございます!!」
良かったぁーと思わず綻ぶ頬。
アンコ「それはかまわないけど、その相手は誰よ?」
「えっ」
アンコ「協力するからには教えてもらわないとー」
ニヤケ顔のアンコ。
おそらく"ナイショです"は通用しないのだろうと察知し、言わないで下さいね、と念押しし彼の名前を言う(もちろん小声で)。
アンコ「えっ!?アイツたらしよたらし!!いいの?!」
良いわけではないのだが、正直自分でもよく分からないのだ。
この間買い物に付き合ってくれた時はとても楽しかった。
さりげなく重い荷物を持ってくれ、歩く時には常に彼が道の中央側を歩いてくれていた。
決して押し付けがましくないさりげなさ。
男性と言ったら兄と自来也しか知らないさとこではあるが、きっと彼は気遣いのできる男性なのだと感じてた(女性慣れしているだけかもしれないが)。
大勢の中の1人になる気はないが、もう少しはたけカカシと言う人間がどんなヒトなのか、知りたいと思っているのは確かだった。