その他2
□ウチの嫁は俺が寝ている時にしか仕掛けてこない。
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オグ「……だったら、狸寝入りするしかないだろ?」
「…あの、オーグさん…?」
オーグがソファに座っているのを見て、てっきり起きて何かをしているものと思っていたクレルは、オーグが眠っているのを見ると少し考えたようだった。
Act.1
そぉっと隣まで近付き、真隣に腰を下ろす。
起きないことを確認しながらそっと中途半端に抱きつく形になり、体重を掛けないように肩に頭を預ける。
緊張して強張った体から力を抜いて、すり、と頬をすり寄せた。
その直後、腰に腕を回されて強く密着させられる。
Act.2
そっと隣に腰を下ろし、恐る恐るといった動きで投げ出されていた片腕をとる。
自分の腕を潜らせ、腕を組む形にしてからそっとその腕を抱きしめた。
指も組もうとして、そこまですると起こしてしまうと思い諦め、肩口に擦り寄る。
と、恋人繋ぎに指を絡ませられ、赤面して俯く羽目になった。
Act.3
おもむろに靴を脱ぎ、足音が鳴らないようにしてから少し距離をとり、「わーい!」と微かに呟きながら小走りに膝に乗りに来て、真っ赤になった自分の顔を覆う。
しばらくそのままで顔を覆ってから、真っ赤なままそっと離れていった。
シオの真似をしようとして自分には無理だと悟ったクレルの可愛さに、オーグは狸寝入りを必死で続けるしかなかった。
Act.4
そぉっとそぉっと膝に乗り、様子を伺いながら更にそっと距離を詰める。
これからどうしようか、と迷いながらも恐る恐る腕を伸ばして抱きつき、耳元で名前を囁いて自分で照れる。
もちろん逃げる前に腰を押さえて抱きしめた。
Act.5
今回も抱きつきに挑戦してきた。
オーグが狸寝入りから起きるのを我慢していることを露知らず、甘えるように…というか実際甘えて頬に頬を擦り寄せ、喉の奥で微かに鳴く。
本人はかなり調子に乗ってるつもりだろうが、少し腰が引けている。
とりあえずオーグは狸寝入りを貫きながら腰を引き寄せ、十分に幅があるソファに横に倒れた。
驚きすぎて固まったクレルは、けれども無理に逃げ出そうとせずにオーグに抱きつき、目を閉じた。
オーグも本格的な眠りの体勢に入る。
Act.6
クルルル、と喉を鳴らしながらオーグの膝に乗り、伸び上がるように胸から肩口、そして頬へと額や頬を擦り付けて体温を感じる。
大胆なほどに首に腕を回し、腰もいつになく密着させて押し付ける。
「は、ぁ……」
オーグの太腿に股間を擦り付け、熱い吐息を漏らす様子は発情しているに他ならない。
「っん…オーグさ、…オーグさん……ほしい…」
「……っ」
色々堪えながら狸寝入りを続けていたオーグも、掠れて切なげな声音で囁かれたら応えるしかなかった。
このあと無茶苦茶セックスした。
クレ「……寝たふりなんて酷いです…」
オグ「こうでもしないと甘えてこないだろうが」
クレ「…………」
オグ「(同じ手に毎回引っかかるしな)」