さよならの時
□XI
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「ねえ、あなたが雅?」
「……………」
彼女は私を恐れず
…私を、人として、扱ってくれた
あたしは、
あなたに たすけられた
「雅は、優しい人だよ」
あなただけは、救ってみせる
この身を、滅ぼしても
人として
死んでしまったとしても
「…………また、しっぱい」
白い部屋の中
あたしはまたそう繰り返した
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