short story

□君、想う。
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春風が優しく私を包んだ





「……もう3年もたつのか…」



桜が鮮やかに舞い、辺りを薄紅色へと染めていく


そう、3年。


愛しい彼と別れて、もう3年もたったのだ








「……さみしい、よ」









ごめんね、
もう泣かないよって言ったのに
だから安心して。またねって、約束したのに
















「さみしいよ、総司くん」







涙がこぼれた
死んでしまいたかった

















だけどね、


















"僕の分も生きて"























「……君がくれた、命だもんね」



















しなないよ
けど
さみしいよ

総司くん


またねって、


またって、
いつくるのかな













その日あたしは、夢を見た





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