short story

□じゃんけんごっこ
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「総司くん。あたしはね、今日君に勝負を挑むよ」

「…急にどうしたのさ」


ようやく学校が終わり僕の家でのんびりしていたら、優嘉ちゃんは急にそう言い出した。
…帰り道からそわそわしてると思ったらそんな事考えてたんだ


「ふふん、その勝負は…
野球拳じゃァァァァァ!!!!」


「あぁ、服一枚づつ脱いでくやつね
…なに?脱がされたいの?」

「な…違うわバカ!」


顔を真っ赤にして否定する優嘉ちゃん。そんなに否定するって、逆に意識してるのがバレバレなんだけど…
まあ、面白そうだしいいか


「総司くんが負けたらあたしに付きっきりで勉強教える!」


「前回のテスト赤点で補習漬けだったもんね(笑)」

「(笑)じゃない!勉強教えるって約束したのに破ったのは誰だ!」


「さあ?」


「〜〜!!絶対負けないっつーか、あたし野球拳負けたことないんだよね」


自信満々に言ってのける優嘉ちゃん
…君がドヤ顔するときはね、大抵失敗するんだよ?
なんて、言ってあげないけど。


「じゃあ僕が勝ったら…
いや、いいや。優嘉ちゃんの裸見れたらそれで満足かも」


「……///
絶対勝つし!ばーか!一回戦目!いくよ!」


真っ赤な顔のまま勝負をするという彼女
正直、楽しみで仕方なかった。というか負ける気がしない

……仕掛けたのは、君だからね?



「ランナになったらえっさっさ〜
アウト!セーフ!よよいのよい!」






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