Lupin(Short)
□10番目のルパン
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君を愛してる。君だけだよ。
って、ルパンは言った。
でも舌の根も乾かないうちに別の子に。
君を愛してる。君は特別だ。
って言ってた。
私じゃない誰かに向けて優しく笑うルパンは別人みたいで。
しばらくは自分の目が信じられなかった。
たとえば…そう、ルパンの中には10人のルパンがいて、それぞれが別の子を好きになってるんじゃないかな。
私はきっと、10番目のルパンの目にとまったんだ。
そう思ってみたものの、目の前で見てしまったものがやっぱりショックで。
オヤツに出した大好きなシュークリームも今日は……
1個でいいや。