放課後恋愛

□高校入学
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「松田さんだよねっ?」
入学式の為講堂に向かっていた私は、話しかけられて足を止めた。
「うん。そうだけど…?」
彼女の胸には、新入生の証である赤い花が付いている。
知り合いだっただろうか?
「あっ!ゴメン。驚いたよね…?
私は、同じクラスの菜緒。友達に
なりたいなぁって。」
大きな目で上目遣い。
コレは、反則だと思う。
「うん。よろしく。菜緒さん。」
顔を輝かせる菜緒さん。まるで子供のような笑顔。
「菜緒のコト、菜緒って呼んで!
松田さんは…」
「蓮凪でいいよ。」
「蓮凪!」
「ん?」
「よろしくね?」
「うん。こちらこそ。」
初めての友達が出来た。
菜緒は胸まである栗色の髪の毛
をゆるく巻いていて、大きな目は
まるで小動物を思わせる。守りたいと思うようなコで何より、可愛らしい。
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