放課後恋愛
□高校入学
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私は、今日この学園に入学する。
残り少ない時間を他の人の何倍も何十倍も笑いたいと思った。
泣きたいと思った。
怒りたいと思った。
思いっきり生きたいと思った。
だから、家族を説得して寮生活をする事にした。
家族といると頼ってしまいそうで
嫌だったから。
自分で決めた事だから、出来ることは自分でやりたかった。
お父さんもお母さんも笑ってたけど、私は知ってる。
お母さんが自分を責めていた事。
お父さんが泣いていた事。
ごめんなさい。ワガママ言って。
ありがとう。私を産んでくれて。
大好きだよ。
見上げた学園の門は、私を歓迎してくれているようだった。