放課後恋愛

□高校入学
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ザワザワとする学園内。
私と同じ様に新しい制服に身を包む生徒もちらほらと見かける。
どの生徒の瞳も心なしか、輝いているように見える。
そんな新入生の肩や通る道に桜の木が薄桃色の花びらの雨を降らせていた。
私は、クラス分けの張り出された掲示板まで急いだ。
[ドンッ!]
「痛っ!」
どうやら誰かとぶつかったらしく
大きな衝撃に耐えきれず尻餅をついてしまう。
「あ…悪いっ!大丈夫だった?」
頭の上から降ってくる声。
「大丈夫です…」
そう言って顔を上げた先にあったのは、心配そうに私を覗き込む、
綺麗な女の人…ではなくて、綺麗な男の人だった。
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