となりの怪物くん
□甘党
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「いいよ、泣かせても。優山だから…」
そう言われた途端、やばいと思った。怜香は自分が年下だということを気にしているけど、子供なのはオレの方だ。高校生どころか中学生。
その怜香の言葉だけで下が熱を持つ。カッコ悪すぎ…
「今日はダメ…ほんと、ヤバイから…」
あー、情けないや…。
でもそんなオレを追及しないで怜香は、そっか、と同じ布団に入って電気を消した。
「ありがと優山、大切って言ってくれて。嬉しかった」
「…!」
「あたしも優山が大切だから、あんまり…我慢しないでね」
…何でこの子はこんなに優しいんだろう。オレはなんて臆病なんだろう。
「怜香…っ」
ぎゅっときつく抱き締めた。
ナニが当たるとかもうどうでもいい。少しでも近くにいたい。
「ゆ、優山…っ」
ソレに気付いたのか、怜香が慌てたような声で名前を呼ぶ。
「…これは不可抗力かな」
「違くてっ…ぅ、嬉しい…」
「なっ…!そんなこと言ったらほんと…っ…」
「っ、おっきくなった…」
もう無理…煽ったのは怜香だからね…?
「どうなっても知らないよ…」
布団の中で怜香に覆い被さる。
「えっ、ちょ!優山今日は無理って…!」
「我慢しないでって聞こえたんだけどなぁ?」
「ぅっ…、意地悪…!」
さぁ、夜は始まったばかりだよ♪