ある日の氷帝テニス部
――部室――。
「なぁ、跡部。昨日の子とはどうなったん?」
着替えをしながら隣の跡部に視線を向けず、忍足が問う。
「それ、俺も気になってたぜ!!」
向日は跡部の方に向き、興奮したように言った。
「フッ。別にどうって程のこともねぇ。
いつもと同じだ。つまんねぇこと聞くな。」
顔色一つ変えず答える跡部に、やっぱりか…。と、言う表情をする二人…。
いや、レギュラー陣。
「あの子可愛かったやん…。俺が貰いたかったで。」
忍足が独り言のように呟く。
「止めとけ、お前じゃ満足させれねぇよ。」
跡部がふっと笑う。
「んなこと、あらへん!!」
忍足の叫び声に返事はなかった…。
「で、どういけなかったんだよ?」
着替えを終えた宍戸がソファーに腰掛けながら問う。
「締まり具合が俺好みじゃねぇ…。
それに、欲が強すぎだ」
「いっつも、それじゃないですか!」
鳳の講義に頷く各々。
「でも、それ俺わかるかも〜。」
しかし、ジローが跡部側についた。
「なんか、すっごく熱くてぇ…、俺のにピッタリ来て欲しいC〜。
なんかもう、ギューって痛いぐらい絡み付いてくる方が好き〜〜。」
向けられた視線にかまう事なく、目を閉じ、自分だけの世界に入るジロー。
「想像しないで下さい!先輩!」
日吉の一言に何で?と言う顔で首を傾げるジローだった。