parallel

□あなたのことを深く愛せるかしら
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さあ、飛び込んでおいで。今日が二人の第一歩…

「んえ?」

どうしたことか彼女の動きがピタリと止まった

後方から誰かに声を掛けられたらしく、彼女の意識は完全にそちらに向いてしまう


え、うそ、うそ

ちょっと

レディ〜?


悪い予感はやはり当たり、その足はくるりと廊下を引き返していった

きっちり、敷居の手前で

「…何てこった…俺の理想…」

浮き上がっていた腰がストンと力なく椅子に落ちる

 
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