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□あなたのことを深く愛せるかしら
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諦めるには惜しすぎる。しかし、残念だがあの子は運命の相手じゃなかったと思うほか仕方ない
次の子がきっと…少し涙目になりながらもうなだれていた頭をキ、と勢いよく上げた
間もあけず次の相手がやって来る
青ざめていく…血の気が引いていくのがはっきりと分かる
何故なら後ろに控えていたのは
緑の、厳つい、大男…!
(待て…ウソだ…)
ふるふると首を振る
(チェンジ…チェンジ!!)
念とも言えるような必死の想いをよそに、男は運命のドアを躊躇なく跨ぐ
(あ、あ、ああ〜!!)
正に運命の悪戯だと、絶望を露わに両手で顔を覆った
あんなにキラキラと光り輝いていた運命の扉は今や苔に覆われた地獄へのゲートに変わっていた
(……こいつ…こいつが?!俺の、運命の…相手……)