キリリク

□☆2400☆(工事中)
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「うおー寒っびぃ…!雪降ってんぜ雪!」

船長と船医を起こしてやった方がのいいかとは思ったが、念願の雪を見た日にゃヤツら時刻を考えず騒ぐだろう

今し方寝付いたレディの安眠とお肌のターンオーバーを侵害するものはなんだろうと俺が許さない

そして何より寒い。見たきゃ勝手に起きてこい

それにつけても

「…お前はぬくそうだな」

声を向けた先はこの雪降る真冬に上半身裸の男

頭の中身をあらためたくなるような格好でも、きっとブクブクに着膨れた誰よりもダントツで暖かいのだろう

「お、来るか?」

へらりと笑って両手を広げてみせた

「ありえねえ」

この俺が男の腕の中で温まる?

天地がひっくり返ろうと有り得ない

ましてや相手は前科持ち、警戒は怠らない

「くっつかなくても、近くに来るだけで結構暖かいと思うぜ」

だからおいで、こいこいと手招きした

 
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