parallel
□あなたのことを深く愛せるかしら
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いい加減
最後にしようと思うのだ
『あなたのことを深く愛せるかしら』
自他共に認める女好き
幼、小、中、高、もちろん今現在も、周囲からは恋多き男と言われ続けてきた
勘違いして欲しくないのは、間違っても浮気、二股、風俗、恋愛におけるマナー違反は一度としてしたことが無いということ
一回一回の恋は誠実に、毎回本気だった
ただ、一つの恋が終わればすぐ次に手を伸ばしてしまう悪い癖
毎度終わりに覚える絶望感も、新たな恋を始めれば何時の間にかどこかへ消えていた
果たして自分に愛された女の子達は幸せだったと言えるのだろうか
悲しかった事も、幸せだった事も、果てには面影さえも、恋の終わりと共に忘れてしまえるような男と過ごした日々は、彼女らにとって何の意味も為さないのではないのか
若くて美しい、何にも代え難い時間を空白に変えてしまった罪深さ、いかにして償うべきか
また一つ恋を散らしたこの日、そんなことばかり考えていた