海賊

□コミュニケーション不足(Z×S)
3ページ/8ページ



興味は無いと思った

嫌いな訳でも、まして好きな訳では到底なく

アイツは俺に興味が無いと思っていた


(なのに、なんだ、アレ)

嘘のように掌が体を探って

口に舌まで突っ込んで


(……なんだよ…ありゃア…)


名前すら呼ばない男が、どうして自分に興味があると思える


コレをする前に、お前は俺の名前を知ってんのか


唯一自由に動かせる口で、皮肉の意を込めて聞いてやろうとするより先、名前を呼ばれて


言葉すら、抵抗の術を失った


それから後俺はただ床に背を付けて何も出来ずに喘ぐだけだった


自分が思っていた以上に

いや、思っていたのとはまるで真逆



アイツは俺に飢えていた


 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ