海賊

□暴力と照れ隠し(Z×S)未完
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「ぐ…………!」

よくもまア座ったままでこうも威力が保てるなと、毎度毎度感心する

感心はするが、自分がその被害者となるのはかなわない。蹴りの入った腹を押さえながらジロリと目の前の男に視線を戻した

「…………」

一方で加害者である男は、こちらも穏やかではない表情を返している

その近寄るなと言わんばかりのオーラも無視して、骨ばった細い足首を掴み引き寄せた

「……!」

脚を引かれ、ガクンと仰け反る上半身を支えるようにとっさに床へ後ろ手を付く

脚は依然手中に捕らわれている。踵に指を引っ掛けて靴を脱がされ、その靴は後ろに放られた

自分の靴を粗雑に扱われても、淡々と行われる行動の意図を推し量ろうとして口を挟むのを忘れる

裸足になった踵を手のひらで支えられ、次の瞬間、あろうことか足の甲をベロ、と舐められた

「ア………!」

ガタ!、と体が大きく揺れる。見開いた目は足の先に釘付けになり視線を外せない

「……、な……」

躊躇いのない行為に驚愕するサンジをよそに、ボトムの裾から忍び込むように脚を撫でながら、煽るように敢えて水音を立たせながら続けた

「………や……め、……」

足先に与えられただけの感覚にゾクゾクと全身が震える

逃げを打とうと試みるが、ガッチリと足首を掴んだ手は離されない

抵抗を受け付けずしつこく続けていると、次第に、床に付いていた手が拳の形を作り始める

(やべえな)

その動きが視界に入り、危険を察知する

しかし、どうにも止め難い。顕著な反応を返す体が、乱れていく呼吸音が、熱くなっていく体温が理性を鈍らせ、止めさせてはくれそうにない。ちょっとした腹いせのために始めた事が何時しか、少しばかり主旨を変えていた

更には、そればかりでは事足りずに、足の指を割るように舌を這わせた

「っ…………!!」

聞こえるか聞こえないかの声と共に、更にギリリと拳は強く握られる

後から考えれば、このサインを無視してもう少しと往生際悪く続けたのが反省点だったらしい

「……や……め、ろ………!!」

案の定予感は当たり

次の瞬間その拳は、バキィ、とゾロの頬を打っていた



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