海賊
□暴力と照れ隠し(Z×S)未完
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『ボロ』
そんな効果音が翌日のゾロにはよく似合っていた
救急箱をパタンと閉めながら、船医は迫力に欠けるながらもキツい顔を向ける
「…夜中に喧嘩するなよ?」
「ああ、極力気ィ付ける」
「絶対だ!…そういえば、最近ゾロばっかり怪我してるな」
「ん……油断した」
「?」
「…いや。分かった、怪我しねェようにな」
ぽん、と頭に手を置いて施された治療への感謝と了承の意を示す
「………」
怪我云々でなく喧嘩そのものをやめさせたいのだと、そこら辺がうまく伝わらなかったようだ