ロイド部屋

□melt
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なんだか疲れたわね…

特に原因はないんだけど…






melt







気づいたら、なんでこんなとこに立ってるのかしら。

どうやって来たのか、覚えてないかも…


…ぼーっとしてるうちに来ちゃったの?



はー…こりゃ危ないわ。


私の頭が。



ここ…とは、ブリタニア基地の門の前。



つっ立っていると、警備員らしき男が近づいて来た。


「なんだ。枢木准尉に用か?」



おお…


スザクに連れられてここに来たのが、確か三回ほどだったと思うんだけど…



それだけでもう顔を覚えられてるわけか。


「あー……まあ、そうです」


確かに今、間があった。


言葉にも、心にも。



…?



私はスザクに会いに来たんじゃないの?


いや、そうでしょ?



じゃないと、なんでこんなとこ…



…でも


じゃあどうして、間が?


「おい、入るならさっさと入れ」

「え?あ、はあ…」


はっと前を見ると、すでに門が開かれていた。



やばい。



本気でぼーっとしてるな、私…


「失礼します…」

「おい、それは置いて行け」


指差されたのは、アッシュホード学園のカバンと一緒に持った私の愛刀。


「たは。やっぱり?」

「当然だ」

「でもこの子、私以外は鞘から抜けませんから、丁寧に扱…」

「知っとるわ!無理に抜こうとした奴が高熱で倒れとる!」

「そりゃ失礼〜」


たったかその場を去って、特派に続くドアを前に立った。




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