NOVEL
□跳ね馬の覚悟3
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『ひでー顔だな。ボス』
車から少し離れた場所で、ロマーリオは俺を見るなり言った。
跳ね馬の覚悟3
「…そんなに酷いか?」
自分が暗い顔をしている自覚はあるが、言われると気になる。
『あぁ、酷いな。大方、雲雀の事だろ?…俺で良ければ、話は聞いてやれる。溜め込むと体に悪いぜ(苦笑)』
ロマーリオは俺がキャッバローネを継ぐ前から一緒にいるせいか、頭が上がらない。
隠し事もできない。
「……何で、恭弥なんだろうな。…ボンゴレの…雲の守護者が。
何で、俺、キャッバローネのボスなんだ…。
……なんて、俺が言ったところでどうにかなるもんじゃないか。(苦笑)」
俺が恭弥に気持ちを伝えられない最大の理由。
ボンゴレとキャッバローネの関係。
もし恭弥が俺を受け入れてくれたとしても、同盟ファミリー間の掟がある以上、側にいることは許されない。
恭弥を選ぶというのは、キャッバローネのファミリー全員に、路頭に迷ってくれと言うのと同じことだ。
そんなことは絶対にさせられない。