NOVEL

□黒猫の憂鬱4
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これが答えなの…?



  黒猫の憂鬱4




…僕が起きたのは、彼の部下が戻って来たときだった。


しかし、身体は考えていた以上に疲れていたのか、目を開けることも、寝返りを打つこともできなかった。部下が窓をノックした音で貴方はシートと身体を起こし、僕がまだ寝ていると思ったのだろう、ブランケットを僕に掛けて外へ出ていった。



あんなに動いて、僕が起きないわけないのに。




貴方と部下の気配が遠ざかってから、僕は身体を起こした。



外の空気を吸おうと、車を降りると、前方に影が見えた。


『チャオっす。ヒバリ』


「…赤ん坊?何してるのさ。こんなところで。」



僕ですら現在地がわからないこの場所にどうして赤ん坊がいるのだろう。



『お前の様子見だぞ。』



「特に目ぼしいことはないよ。…時たま、あの群れを噛み殺したくなるけれど。」


『修行は心配してねーぞ。俺が見に来たのは、お前の精神的な所だ。』



「…それこそ何もな『無くはねーはずだぞ。』



赤ん坊…。人の言葉は最後まで聞くものだよ。






『お前、ディーノが来てから苛々してるからな。その答えを教えに来たんだ。』
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