テニスの王子様
□君は僕のもの
1ページ/5ページ
いつからだろう?君のことが気になるようになったのは…
いつからだろう?君のことを愛しく思うようになったのは…
いつからだろう?君を独り占めしたいと思うようになったのは…
いつから…
君は僕のもの
「薫ちゃん、今日もかわいいにゃ〜Vv」フェンス越しに乾とラリーを続けている海堂を、しまりのない顔で見つめながら呟いているのは菊丸英二。
彼は最近その可愛い後輩、海堂薫に告白し二人は付き合い始めたのだった。
それからといもの、菊丸は朝から晩までずっとこの調子だ。
それを海堂Loveな他のテニス部レギュラーがほうっておくはずがない。
「英二、それいいかげんやめたら?すっごくウザイ。」
隣にいた不二が黒い微笑みをたたえながら言う。
何を隠そう彼も海堂Loveのうちの一人だ。
「にゃんだよ、不二!俺が告ろうか迷ってたら、『言うだけ言ってみなよ。じゃないと英二の気持ちはいつまでも伝わらないよ!』って背中押してくれたのは不二じゃんか!!」
「それは、絶対英二は振られると思ってたからだよ。敵は早めに潰しておいたほうがいいじゃない?」
「にゃっ!?」
菊丸はもう絶対不二には相談しないと心に決めた。
「まぁ、最終的には海堂は僕のモノになるけどね。今は、ちょっと勘違いしてるだけだよ。僕がすぐに正気に戻してあげる。」
不二はコートにいる海堂を見つめながら黒い笑みを浮かべた。
_