テニスの王子様

□1%の希望
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猫と楽しそうに戯れあってる先輩を見た。
自分の指を舐めている猫を見て優しく微笑んでいた。 その笑顔を見た時、『この人も笑えるんだ』って思った。
それと同時に、この人の笑顔を、この人の全てを俺だけのものにしたいと思った。


1%の希望


俺が先輩のことを意識するようになって、いろいろわかったことがある。
それは先輩は無防備すぎるということと、他の青学メンバー、あと他校の人達までもが先輩のことを狙っているということ。 それから先輩はそのことに全然気付いてないこと。
鈍感すぎだよ。
それからもう一つわかったことは、3年の先輩達には笑顔を見せること。 笑顔といっても、あの時猫に見せていた笑顔とは違ってはにかんだような笑顔。
でも、その顔はとても可愛くて、俺に向けられていないことがとても不満だった。
そして、俺は心に決めた。
絶対先輩を振り向かせてみせるって。
その日から俺の先輩への猛アタックが始まった。
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