テニスの王子様

□1%の希望
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「海堂先輩、今日一緒に帰りましょう」
「あ?昨日も一緒に帰っただろうが」
俺が声をかけると先輩はあからさまに嫌そうな顔をする。
まぁ、それはいいとして、先輩は着替えていた途中だったみたいで、シャツのボタンが中途半端にとまっていて、それがなんかいやらしかった。なんて無防備なんだろう。
「いいじゃないっすか。毎日一緒に帰ったって。俺がそうしたいんだから。」
「あぁ?なんでお前中心に物事進めなくちゃいけねぇんだよ。」
先輩は俺を睨んでからまた着替えを始めた。
「ひどいなぁ〜可愛い後輩がこんなにお願いしてるのに」
「何が可愛い後輩だ……‥っ//」
先輩がこっちを向いたところを狙って、俺は先輩を上目遣いで見つめた。
しかも、少し瞳をうるうるさせながら。
先輩はとても焦ってた。
俺知ってるんすよ。
先輩が小動物系に弱いこと。
「チッ//しょうがねぇな…勝手にしろ…///」
先輩は不満そうな表情で部室から出て行った。
「うぃ〜すvV」
俺はその後ろを追って部室を出た。 他の先輩達に挑発的な笑みを残して。
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